パニック障害と診断された日

心が楽になる考え方

首周りに嫌な冷たさを感じて目を開けた。

「まただ、、、」

午前4時。
このところ決まって同じ時間に目が覚める。

私の部屋は角部屋で窓がたくさんあり、
日の出とともに朝日がそこかしこの窓から差し込む。
太陽の光を感じながら目覚める朝ならなんて気持ちがいいだろう。

しかし、今の季節は冬だ。
窓の外は暗い。

それなのに私は全身汗まみれだった。
額からふき出た汗が、冬の寒さで冷たくなって首元に滴った。

両掌をみると小刻みに震えていた。

 

こんな目覚めがここ一か月ずっと毎日続いていた。

 

全身汗で冷えた体を温めるためにシャワーを浴び、
重たい体を鞭打つように仕事へ向かう。

通勤で使う電車は、ラッシュのため人でぎゅうぎゅうだ。

くたびれたスーツを着て背中を丸めた若いサラリーマンや、
密着した他人の背中を頼りにスマートフォンをしきりにのぞき込むOL。
大いびきをかきながら優先席で眠りこける年配の男性に、
電車の揺れのたびに圧迫されるのをヒステリックに押し返す女性。

毎日の光景だった。

私はできるだけ両隣の人に触れないように気を遣いながら電車の揺れに耐える。
全身に力が入る。

やっとのことでのぞいたスマートフォンを凝視しながら、
昨晩のうちに返信できなかったメッセージを送る。

でも、頭の中では違うことでいっぱいだった。

 

「また会社行ったら上司に怒られるのかな」
「明日までに振り込まなきゃいけないお金がある」
「どうしよう、今月中に仕事の結果をださないと」
「トイレットペーパー切れそうだから買いに行きたいのにまた終電近くまで残業かな」
「でも頑張らないと出来ないから頑張るしかないよね」

 

ふと、昨日上司に言われた一言が頭をよぎる。

「本当にお前はダメな人間だ。
俺の言っていることが理解できないんて社会常識がないんじゃないか?」

 

いつものカーブで電車が曲がろうとした時だった。
右側から人々が電車の揺れと同時に倒れてきた。同時に、左側からものすごい力で押し返す力も加わる。

 

目の前が真っ白になった。
背中から汗がふきだし、小刻みに震える。
自分に何が起きているかわからなかった。
喉がきゅうっと締め付けられるような感触があった後、とたんに息が苦しくなる。

 

なにこれ。死んじゃう!!!!!

 

わけもわからず、開いたドアから飛び降りて周りの人に助けを求めた。
苦しくなる呼吸と、薄くなる意識、死ぬかもしれないという焦燥感でホームに崩れこむとさきほど優先席で大いびきをかいていた男性の冷たい視線と目が合った。

 

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こうして私はパニック障害と診断されました

 

これは実際にあった私の話です。

その後、私は心療内科でパニック障害と診断されました。
内科に行って色んな検査をしても異常がありませんでしたが、当時は電車に長い時間乗ることができなくなりました

今でも満員電車は嫌いですが、あの頃毎朝あった悪寒もすっかりなくなり心も体も非常に健康です。

でもすぐに治ったわけではありませんでした。

当時は抗うつ剤と睡眠薬を処方され(減薬・断薬についてはまたべつの機会に書きますね)完治までにとても長い時間を要しました。

薬を飲めば頭は重くなり、余計なことを考える気力もなくずっと寝ていた時期もありました。

自分の家の住所を書くといった簡単なことが出来なくなった時期もありました。

 

このまま一生このままなのかもしれないとさえ思ったものです。

 

転機は意外な言葉だった!?

 

転機は、お世話になっていた知人に悩みを相談した際に、「自分の声を聞け」と言われたのがきっかけでした。

「はい!?」
それが私の一言でした。

「お前はお前の人生を生きていない。

いつも他人から与えられる情報を信じ、

他人の評価に脅え、他人の幸せと比較する。

お前は何に悩んでるんだ?どうしたいんだ?

自分に聞け。

お前が情報を人に与えろ。

お前が人を評価しろ。

お前が幸せになれ。

お前が自分の人生を生きろ」

雷に打たれたようでした。
もちろん、変わると決めてからも順風満帆ではありませんでした。
最初は自分に「なにがしたいのか?」と問いかけても答えてくれません。

 

当たり前です。

 

さんざん自分の声を無視し続けてきたのですから。

 

毎日問いかけました。

「どうありたいの?」

「なにがしたいの?」

「どうやったら幸せになれる?」

嘘みたいな話ですが、
ある時、いつものように仕事が終わり疲れて帰ろうとしたときに突然答えが返ってきました。

「映画が観たい」

私の心の奥底から返ってきたのです。
急いで私は、その時間から観られるレイトショーの上映のある映画館を探して、
最寄りの駅を越えて映画を観て帰りました。
すごく満たされた気持ちになりました。

その日から、次々と声が聞こえてきました。

「もっと早く帰りたい」
「怒られるのはもう嫌だ」
「おいしいお寿司が食べたい」
「実家にたまには帰りたい」
「たくさん眠りたい」
「海が見たい」
「嫌なことはやりたくない」
「好きなことやワクワクすることしかやりたくない」

 

私はそのすべて一つ一つを叶えてあげました。
忘れそうなときはメモをとることもありました。
一つ実現させるごとに不思議と自分自身を肯定した気持ちになり、
呼吸がしやすくなりました。

 

あなたの心の声をきいてあげてください

 

いま、現在進行形で苦しい気持ちを抱えているあなたにお伝えしたいのは、

スマホやインターネットを見る時間を減らしてみてください。

そして自分の声に耳を澄まして、それを聞いてあげてください。

最初は聞こえないかもしれない。

でも決してあきらめないでください。

あなたが情報を与える側になってください。

あなたが人や物事を評価してください。

あなた自身が幸せになってください。

あなたが自分の人生を生きるのです。

 

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『アドバイスしないカウンセリング』

自分で問題を解決する力を育てるをテーマに、ワークを使ってカウンセリングしています。 仕事に関する心の悩みを解決するカウンセリングサービスLINKS運営。 3度の飯より飯が好きなお調子者(´・∀・ `)

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